自由な回遊動線と拠り所が点在する認定こども園
みのりこども園
これから整備される大きな公園に面した敷地は、公園側だけでなく敷地周囲に開かれており、将来的に街の中心となる一方で、用途上は主張し過ぎない建物のあり方が必然と思われた。そういった環境の中で以下の点に大きく配慮することとした。
・街の中心にリズム感や遊び心を生むこと
・前面道路への圧迫感を軽減すること
・セキュリティ性の高い施設であるため敷地外から内部の室機能を認識しにくくすること
・何より施設を中心とした内外環境での園児・保護者・スタッフの体験を豊かにすること
結果的に専用空間をまとめた3つの木箱とその間に共用部となる2つの木箱を、構造合理性を加味しつつ、位置をズラしながら配置する計画としている。5つの木箱が積み木のように配された外観には、遵法性・機能性・眺望から必要な位置に必要なサイズの窓をランダムに配置することで、敷地周囲にリズミカルなファサードとして街に開かれた様相を生み出している。木箱をズラした平面計画により生み出された余白には園庭を配し、上下階を回遊できる開放的な動線の中にネット遊具や隠れ家、滑り台など、園児達の拠り所を計画することで、自由に思わず走り回ってしまうような園のあり方を提案している。
完成年:2022年12月
計画地:大阪府河内長野市
主要用途:認定こども園
種別:新築
構造 / 規模:鉄骨造 地上2階建て
建物最高高さ:9.54m
敷地面積:2,484.54 ㎡
建築面積: 669.10 ㎡
延床面積:1,157.12 ㎡
構造設計:有限会社ねん建築
設備設計:株式会社I・N・T-PLAN、⽻⽥設備設計
施工者:大和ハウス工業株式会社
撮影:中野麻由美、吉松宏樹
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