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観光客と地元町民が集い内海の歴史を伝える"まちづくり拠点"

海と人と時を織りなす「あなたの内海」

内海観光センター整備事業基本設計及び実施設計業務委託に係る公募型プロポーザル

海水浴客で賑わう愛知県南知多町に位置する内海海水浴場の砂浜に、内海の魅力を伝える観光センターの新築計画案である。

私たちは、「安心、安全、きれいで楽しい海を創る」ことが、漁港と共に発展してきた「南知多町のまちづくりの基礎」となることに着目し、本施設に交流・海洋教育・地域発信機能を導入することで、観光客だけでなく地元町民が集い、海に触れ、学び、考え、発信することを通じて、町のこれまでとこれからをつないでいく、"まちづくりの拠点"としての施設を提案している。

砂浜は前面道路から高低差があるため、道路から砂浜にスムーズにアクセスできると共に、ちょっとした休憩にも利用できる大階段のある「渚の広場」を計画し、これにつながるように施設1階には、観光客の利便性、海辺の警備対応のしやすさに配慮し、"地域発信"を中心としたスペースと公共トイレや警備室などの機能室を集約配置している。敷地は津波浸水が2.0〜5.0m想定のエリアであるため、2階はピロティとし、前面道路からスロープ等でエントランス・展望テラスへと導く。3階は1,2階から階段やエレベーターでスムーズに接続し、海洋図書や展示のスペース、および多目的ホールを配置し、観光客や地元町民が海への活動や町の広報など学習・検討できる場を計画することとした。特産品販売スペースや多目的スペースは、隣接する広場や室と一体的な利用想定することで、空間の使い方を調整できる余幅を持ち、これらを中心に町民がアクティブラーニング的な施設運営として能動的な参加が期待できる施設構成とした。

建物の構造は、塩害に比較的強い鉄筋コンクリート造を採用し、砂浜と地続きとなる渚の広場や施設1階全体を砂浜の砂を利用した左官仕上げにより砂浜が連続する基壇を形成する。その上には、内海船をモチーフに帆柱のような2本の大きな構造コアの上に木造の軽量な屋根が帆のようにやわらかく架けられた特徴的な外観を提案している。また、2階の展望デッキにより上下階の建物ボリュームが分割され、砂浜側と前面道路側への圧迫感を軽減すると共に、海岸の賑わいが施設外観に現れる計画となっている。

計画地:愛知県南知多町

主要用途:観光センター

構造 / 規模:鉄筋コンクリート造+木造 地上3階建て

建物最高高さ:12.95m

敷地面積:808.50 ㎡

建築面積:331.66 ㎡

延床面積:499.94 ㎡

​構造協力:Atled構造設計室  小倉 直幸

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