top of page

2022年 今年も大変お世話になりました!


 

本格的な冬の寒さが続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

短くも長くも感じた今年ももう終わりますね。当社は今日が仕事納めです。


今年も数々のプロジェクトが目まぐるしく動き、たくさんの建築を中心とした環境を提案することができました!


年明けから共同設計で進めておりました認定こども園の工事が着工、6月には初めて公共プロポーザルの受託者に選定され、日本遺産である琵琶湖疏水記念館の新しい未来を形づくる外構設計を開始するなど、新鮮さや新しさのある一年でした。


今年もプロジェクトをご一緒させて頂いた方々を中心にお世話になった皆様に感謝しつつ、仕事納めに今年の各プロジェクトを振り返ってみたいと思います!


 


ー 既存環境を最大限に活用したブティック ー



「 Boutique C 」は株式会社クルールが運営するネットショップ『Seven fairy』の実店舗の計画です。新しい店舗を通じてリアルにカスタマーとの関係性を育める店づくりを目指し、施主ご夫婦と一緒に考えて実現したプロジェクトです。お二人が採用したい家具・扉などもお持ちでしたので、それを踏まえて必要な機能や性能、インテリアを検討していきました。


テナントは、今年の1月に竣工したばかりの豊中市内にある商業ビル内の一角。現場にはコンクリート現しの床や壁と、天井は各設備を隠すようにボード天井が施されていました。

お二人と現場で話している中で、できたばかりの環境を閉じたり、解体するのはもったいないと、できるだけ既存の雰囲気や材料を使おうということになり、既存の設備やダクト・配線はそのまま活かし、天井ボード材、吊りボルトなども可能な限り再利用することで「既存材をできるだけ使う」を設計ルールに加えました。まずは既存材料を取り外す工事から始まり、材料量の把握し、デザインを変更・追加していく形となりました。結果的に、廃棄物量を重量比で約65%抑えることができています。


これまでに参加しましたコンペティションでも、エネルギーの削減や効率化に加えて廃棄物量の削減を提案してきました。このプロジェクトを通じて、設計ルールを1つ加えるだけで、動き方や考え方、設計フローも変わること。そして、設計や関係者との対話を丁寧にできれば、廃棄物量を大きく削減できることを実感しました。



最後まで多くの対話と当社の意図を汲みとって頂きました施主のお二人と施工頂いた株式会社ZESTの現場監督・笹田さん、お付き合い頂き、ありがとうございました!


select shop Seven fairy :https://sevenfairy.stores.jp/

 


みのりこども園

ー 園児の自由な活動と拠り所が点在する認定こども園 ー


4建築設計事務所の坂本さんからお声がけ頂き、共同で設計監理させて頂いた認定こども園の新築のプロジェクトです。昨年の春から設計が始まり、今年の年初めから施工会社の入札、3月から工事が開始、先日に竣工し、引き渡しが終わりました。



「みのりこども園」の敷地は河内長野市。これから整備される大きな公園に面した敷地は公園側だけでなく、敷地の4周が開かれています。そういった環境の中での建物のあり方と上下階を回遊できる開放的な動線の中にネット遊具や隠れ家、滑り台など数々の拠り所を計画することで、園児が思わず走り回ってしまうような園のあり方を提案しています。



園の方々と対話を重ね、機能性や使いやすさにも配慮しました。これから建物が使われ始めて、園児・保護者・園のスタッフの方々から、どのようなお声を頂けるのか楽しみに思いながら、地域含めて皆さんに長く愛してもらえる建物であってほしいと思います。


園長をはじめとする園の関係者の皆さん、施工を担当して下さった大和ハウス工業株式会社の現場監督・大島さん、プロジェクト参加のお誘いを頂き、汗をかきながら最後まで一緒に走らせて頂いた坂本さん、お疲れさまでした!






 


琵琶湖疏水記念館 (The Lake Biwa Canal Museum)

ー 琵琶湖疏水記念館のこれからを体現する外環境づくり ー


6月に実施された『琵琶湖疏水記念館の魅力向上に向けた整備に係る設計業務に係るプロポーザル』にて当社が受託者に選定され、7月から設計がスタートしているプロジェクトです。


このプロジェクトは令和2年に「琵琶湖疏水記念館を中核とする文化観光拠点計画」が文化観光推進法に基づき認定されたことを機に、国の補助金を活用し、琵琶湖疏水記念館のこれからを実現する全体計画の1つになります。



琵琶湖疏水記念館は、京都市の岡崎・蹴上エリアの中心に位置し、京都の街を支えてき疏水の歴史を伝えながら、これからはエリアの情報を集約し、ビジターセンターとして地域の中心的役割を担うことで、エリア活性化を目指していきます。

当社が担当する外構計画では、ビジターセンターとして岡崎・蹴上エリアを楽しむ観光客や地域の方々に開かれ、疏水に沿って季節感溢れる木々の下で思い思いにいろいろな活動が生まれる環境を提案、設計しています。



初めての公共プロジェクトに、楽しさと大変さを噛み締めつつ、来年も設計が続きます。

事業全体は令和6年度までとなりますので、少し先のリニューアルとなりますが、お楽しみに!


 


tayo house

ー 窮屈さを籠もった感に転換する改修 ー


京都市の住宅改修のプロジェクトです。

長屋のように共通するファサードが軒を連ねる一角に位置するこの住宅は、2階建ながら比較的小さな床面積な上に、長屋故にキッチンや浴室などの機能室や収納といったボリュームが1階の壁際4方に無造作に計画されているので、残りの場所が居場所となっている印象を受けました。


現況のレイアウトから構造部材の位置関係も決まってくる中で、そのあり方自身が長屋らしさと肯定して崩さずに、むしろプラスに転換するようなあり方を検討しました。



"小ささの中にある窮屈さ"が、空間体験の変化(素材の切り替えや天井高さの変化)をデザインすることで、籠もった感のある快適性へと更新することを目指し、来年から工事に入ります!




 


Bubble snow

ー 捨てられるレシートを再利用した体験型アート ー


大阪市阿倍野区の大型商業施設のメインエントランスに、体験型アートをつくるプロジェクトです。アップサイクル型の企画や製作を推進する『NON-BORDER』と協働して進行中です!


この計画では、施設内で大量に捨てられるレシートを収集し、それらを簡単に繋ぎ合わせて大きな1枚のアートを形成します。わずか1日の短時間の設営で大きく空間が変わる新しい空間構築のあり方を提案しています。


モックアップを制作ながら、強度や製作時間を調整し、この冬への実現に向けて進めています。また詳細が決まりましたらお知らせします!





 

来年も進行しているプロジェクトを中心に、関係者も用途も多様に提案、挑戦していきたいと考えています。来年は私たち自身も大きく次のステージへと進むことを考える必要性を感じ、もっと建築や環境について思考したい、提案したいと一緒に歩んでくれるスタッフも募集しています。ご興味がお有りな方はお気軽にご連絡ください。


来年はどんなことが思考できるのか。どのように発展していけるのかを期待して、このブログの最後とさせて頂きます。来年もどうぞお付き合いください!



年末年始、皆様ゆっくりお過ごしくださいね!

bottom of page